||| 牧草の主な働き |||

||| POINT.1 歯に良いこと。 |||
 うさぎさんの奥歯は、一生延び続けます。残念なことに、ペレットだけでは、適度に削れないことがほとんどのようです。野菜にも豊富に繊維質が含まれていますが、水分も多いため、水分でお腹が一杯になってしまい、十分な量が摂取できないようにも思います。

 特に、ドワーフ系(体の小さいうさぎさん)は、小さく改良される過程において、繰り返されてきた無理な交配によって、顎を強制的に小さくされてきた歴史があるので、前歯や奥歯の不正交合になってしまう子が多いのも、悲しいかな、事実なのです。

 例え、不正交合になってしまっても、なるべく歯を自然に削ってあげたいと思うのも飼い主心ですよね^^そんな時、「牧草」だと思うのです。

 牧草の長い繊維質は、奥歯を削るにもとっても効果的なのです。ペレットでは、なぜだめなのかは、「なぜ、牧草?」のページに詳しく書いてありますが、それは、ペレットに入っている繊維質と、牧草の繊維質の違いにあると思います。牧草の長い繊維質の方が、歯を削るのにはとても有効なのです。奥歯で噛み砕くことで簡単に崩れてしまうペレットの繊維質と違って、牧草は、「良くすり潰す」と言う行為をしないと、なかなか細かくならないため、奥歯も適度に削れてくれるのですね。素晴らしいでしょ?

||| POINT.2 ダイエットにも効果的。 |||
 ペレットは一般的に、肉食や毛皮用に短期間で大きくなるように作られている為、少量で高カロリーです。最近は、低カロリー/高繊維なペレットも増えてきていますが、今でも多く流通している従来のペレットに比べて、牧草ははるかに低カロリーです。

 また、同じ10gのえさを食べるにしても、その量(体積?)が違うので、お腹に入ってからの満腹感が違います。ペレットの10gでは、たいしてお腹はいっぱいにならないかもしれませんが、牧草の10gなら、また違うとは思いませんか?下の写真を見ていただいても、2つの量が違うのは分かりますよね。満腹感を得るために、ペレットの場合は、多くの量を必要としてしまうのだと思います。ということは、、、カロリーもかなりの量ですよね?

 それに比べて、牧草は同じ量を摂取して十分な満腹感を得ても、ペレットよりはるかに低カロリーです。だからこそ、ダイエットにも効果的なのですね!

●お写真で実際に見てみよう!
  牧草の10gとペレットの10gの体積の違いを、目で見てみましょう。

ペレットで10g カット牧草で10g
我が家で愛用中のイースター社製
Bunny Selection MSヘルスケア100g=240kcalのもの。10g=24kcal
アメリカ産のチモシー1番刈りなので、100g=132.3kcalなので、10gで13.2kcalくらい。※種類季節により、細かい変動あり。
 量(体積?)も、カロリーも違いますね。牧草の成分表は別ページを参照下さい。

||| POINT.3 毛球症の予防にも |||
 うさぎさんたちは、吐き戻すことが困難な動物です。

 胃の出口の部分が狭い為、毛を排出することがなかなか困難で、お腹の中に毛が溜まってしまうことがあります。その蓄積した毛が、お腹にボールのようになって溜まってしまうことを、毛球症といいます。最悪の場合は、開腹手術を行ったりしなければならなくなります。

 うさぎさんにとってこわ〜い病気=毛球症になってしまわない為には、こまめなブラッシングと、お腹の働きを良くしてくれる長い繊維質と、適度な運動が必要になります。繊維質の豊富な牧草の摂取と適度な運動が行われることによって、毛繕いなどで飲み込んでしまった毛がお腹の中に溜まってしまわないように、お腹の中を適度に刺激をしてくれるので、腸の動きがよくなり、毛が外に排出されやすくしてくれるのです。

お腹の中の毛がうんちと共に吐き出されると、こんな形になります。
協力:ルドルフ君(7歳)@友人宅
※ルドルフ君については、ルドルフ君の心臓病レポート
(http://www.h4.dion.ne.jp/~hirorudo/heart/heart.html)をご覧下さい。

こんな風に外に排出されてしまえば安心なのですが、繊維質をきちんと取っていないと、お腹の動きが止まってしまったり、適度に排出されずに毛が溜まってしまうわけですね。繊維質って、本当に重要なのです。

 ただし、牧草をあげていたからといって、完全に毛球症にならない、とは言い切れないのです。(この辺は、それぞれの体調やおなかの状態にも、個体差があるので。)が、毛球症の予防には、きっと一役買ってくれることでしょう!

||| POINT.4 アロマの効果も! |||
 人間がリラックスをするために使われるものとして、アロマテラピーなどが有名ですよね。ラベンダーやユーカリ、ローズなどなど。しかし、人間に使われるアロマテラピーなどの香油は、残念ながら、うさぎさんにはほとんど効果が無いのだそうです。(むしろ、アルコール成分などが含まれる場合、うさぎさんには害があるものもありますので、ご注意下さい。)

 でも、うさぎさんにだって、リラックスをして欲しい。そんな時は、「牧草」なのです。牧草の香りは、うさぎさんにとって、最もリラックスできる香りなのです。病気で何も食べられない時や、なんとなく落ち着かない時、環境が変わった時など様々な不安な時には、うさぎさんの傍に香りの良い牧草をおいてあげてください。とにかく、口にしなくてもいいから置いておくのです。時にはそれがきっかけで、食欲が出ることもあれば、ゆったりと落ち着いてくれることもあるでしょう。

 もちろん、牧草を置いたからといって、劇的な効果が見られるものではないのかもしれません。それでもきっと、牧草の香りが、あなたのうさぎさんを少しだけリラックスさせてくれると思います。お試しあれ!


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